彩時記

紡ぎ人くれなゐの、日々のあれこれ

箱力

小箱を

手に入れた。

正確には

小さな引き出し。

かんざし類を

納めるものであろうか。




骨董屋の陳列棚の隅に

ひっそりと、それでいて

ずっと以前からそこにあるかのように、

鎮座していた。




値札らしきものも見当たらぬから、

売り物であるのかも分からず

だからといって尋ねることもせぬまま、

いくつかの季が

通り過ぎた。




相変わらず小箱は

その尋常ならざる存在感でもって、

わたくしに手招きをする。




江戸時代の

特注品でしょうな〜

とは、

店主の言。

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わが手中に

ずっと以前からここにあるかのように、

鎮座している。

雨の中に探す

雨の中に、探した。

誰かを。

何かを。




昨日それから今日と、

夏の祭りで賑わうわが街。




今回持ち寄りに選んだ品は、

初日が

・タコと赤玉ねぎのレモンドレッシング
・なすの田舎煮

そしてそして本日

・鶏とアスパラのレモンクリームカレー
煮しめ玉子




なすの田舎煮。

この素朴な煮物が

持ち寄りの場に相応しい品かと

しばらくあぐねた。




地味だろうが、

素朴だろうが、

わたくしは

この煮物が大好きだし、

日本酒好きにはたまらぬはず。

で、結果

これが大正解!




煮しめ玉子。

幼子から

お年を召した方まで、

誰もが好きな味。




でもどうしたって気になるのが、

黄身の塩梅。

という訳で、

ひとつ割ってみる。

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納得の美しさ!





心配の種がひとつ消えたところで、

ぼちぼち

レモンクリームカレーへと、

参るとしましょ。