彩時記

紡ぎ人くれなゐの、日々のあれこれ

山桜と眠り鳩

この時期に、来年の吊るし飾りを構想する。 眠り鳩ありき、でスタートしたこの年。 そこで組ませたのが、山桜。

ハイドンで仕込む

味噌の仕事を終える。ようやく。 寒仕込みの季をいささか逃してはいるものの。

たゆたふ

アファナシエフの海に、たゆとう。今宵もまた。 ハイドンは、ソナタ20番の第2楽章で憧れて、23番アダージョで想いを、分かつ。44番は終楽章、フレーズの終い方にただ、もう、ため息・・・

ままに

そばにはハイドンのピアノ・ソナタ。第23番第2楽章アダージョ。 春を待つ思いのままに。

どこかで

誰かが教えてくれてる、春はそう遠くはないと。 花になるのだと・・・

音なき花〜番外篇

扇に用いた布の雅な趣を、折り鶴袋に綴じ込めて。

かぐわしい風

今宵はマエストロ・バッティストーニの風を、心ゆく。新宿文化センターにて。 風が通るなら、その風はかぐわしいものであってほしい、と願う。 マエストロの風はでありそして、涙の味がした。

あのね、

右なの?左なの?これはくず籠に入れてっと。 教えて 守るのは花?それとも蕾? あのね、

要の参

紐にはなだ、裏布にはやはり、黒を。 紐先を房にととのえて、仕舞う。は「要」に同じ。

要の弐

裏布に黒を、紐には、若草を。

要の要

折り鶴の吊るし飾りの要に選びしが、扇。扇三つのうちの、要となる。 この扇、型紙の持ち合わせのないゆえ、型紙を起こすところから。 布はもちろん、金襴。折り鶴に使ったものとはまた、趣の異なる。 こののち紐の先を房にととのえ、仕舞いとなる。

ザボンのあなた

今日ね、雨の合間を縫うように出かけたの。 パパ・・・ パパの想いは、守れてるかな とりあえずは歩いてみましょ。この道を。 春、約束の時まで。

想ふ

ハイドンはソナタ23番の緩徐楽章、アファナシエフを聴いている。 想ひ想ふ想ふとき想へど想へ

初春を寿ぐ

初春を寿ぎ めでたくお祝い申し上げます 書初めなぞ。

あなたに

めぐり逢えた、大きな風呂敷のようなあなたに。 教えてくれた、広い世界があるのだと。 そう、夢見ることも。

泡と消える

時が、押し迫る。 押しつぶされそうな心持ちで出かけた、ランチ会。 20年来の仕事のパートナーであられる方の来日、再会の場に、お招きにあずかったのだ。 ご主人さまの焼くそば粉のガレットを愉しみ、暇の時を逃すほど。 シャンパーニュの泡に紛れしわが心…

年忘れ

この年のお仕舞いに選びしは、五目ずし。持ち寄りの一品だ。 魚鳥の心は知らず年忘れ芭蕉「流川集」

まるく

カメラにおさまるは、還暦のお祝いにとわが手掛けし手鞠。さっそく、と仰って。 クリスマスの装いを為す店内にて。

めぐる盃

年忘れ朗読劇公演 講談本読み「忠臣蔵」を堪能した、この夕べ。昨年に続き、蔵の2階がその会場。日頃、1階はガレット・そば工房 として営む。 一、赤穂義士銘々傳「赤垣源蔵 徳利の別れ」ニ、赤穂義士銘々傳「間十次郎 妻子の一心 忠義の一番槍」中入三、真…

コト事

果物で最も好きなのが、ラ・フランス。それをジャムに。 カリカリに焼いてバターを塗ったパンに添えるのも、それはそれで揺るぎがないけれど、バターを落としてお肉のソースに仕立てるのが、一番の気に入り。 お肉にはりんごのソースを使うことが多いけれど…

花の名は、誰も知らない

今宵はアファナシエフの世界に、浸る。紀尾井ホールにて。 闇から立ち現れる香気は、わが髪を頬をそうして瞼を、撫でゆく。 振り返るも、もうそこにはいない。 でも、追いかけまい。

深まる秋に

いかと大根の炊いたん。今宵の持ち寄りの一品だ。 こっくりと飴色に炊き上げる、深まる秋の宵に嬉しい一品。 葉付きの見事な大根、雨降りの買い出しには辛すぎる、と諦めるも、瞬時に思い直して買い物カゴへ。 地元商店街の魚屋に寄り、青森県産のするめいか…

音なき花〜銘仙篇

春に着手した折り鶴のお細工物を、これにて、仕舞う。

手招きする箱

我が手中に収めるは、金の蒔絵の施された、小箱。 なかなかお目にかかれぬものであろうことは、直ぐに理解出来た。ともあれ、存在を目にしたら忘れられぬ。それが、ひと月程前のこと。 江戸時代の化粧箱であったろう、と骨董屋の主の云う。 いくらかの贔屓に…

ゆらめきの向こう

秋のお祭りの2日目。 持ち寄りの一品に、ささげの他栗、松の実、胡桃の入る赤飯をチョイス。蜂蜜を使った調味液が、なんと言ってもこの赤飯たらしめる。 母方の祖母の味であり、今となってはわたくしのみが、受け継ぐ。 17歳の時分に絶やしてはならぬ味、と…

まろきもの

骨董屋を、訪れる。ふうらりと。 目に留まるは木目込みの愛らしい、焼桐の文箱。 虫も寄らぬから、正絹はぎれや真綿、指ぬきそれから姫てまり等が、健やかに保たれる。

音なき花〜銘仙篇

銘仙織を用いての、提案。

音なき花 その参

嵐の晩に。

ぎゅっと、そっと

「つやよく煮上がった栗の渋皮煮をほおばると、暑かった夏が過去へと動く。『渋』という味覚としては大敵をまるごと抱いて作る、この栗や干し柿のもつ味は深い・・・」 昨日の夕べに煮含めた、栗の渋皮煮。 明けやらぬうちに瓶詰に。

蔵出しならぬ、?

ひょんなことから行なうこととなった、味噌作り。 5月半ばの天地返しの時分で、「ここで発酵止めても良いかも」一瞬、心の声は囁けど、更に待つこと、5ヶ月。 押しフタの上に上がったたまりには、案の定、というか想定内のカビが。 重石と押しフタを丁寧に外…