彩時記

紡ぎ人くれなゐの、日々のあれこれ

箱力

小箱を

手に入れた。

正確には

小さな引き出し。

かんざし類を

納めるものであろうか。




骨董屋の陳列棚の隅に

ひっそりと、それでいて

ずっと以前からそこにあるかのように、

鎮座していた。




値札らしきものも見当たらぬから、

売り物であるのかも分からず

だからといって尋ねることもせぬまま、

いくつかの季が

通り過ぎた。




相変わらず小箱は

その尋常ならざる存在感でもって、

わたくしに手招きをする。




江戸時代の

特注品でしょうな〜

とは、

店主の言。

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わが手中に

ずっと以前からここにあるかのように、

鎮座している。